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「野のはな」の1泊2日旅行〜奈良方面とワールド牧場〜

 

「野のはな」最大の年間行事1泊2日の旅行が、1115日〜16日にありました。行き先は奈良方面とワールド牧場。参加者は利用者84名と職員30名の計114名です。

 

今までの旅行と違う点が3つありました。1つは大型バスにトイレが付いていたこと。トイレに不安を抱える人には朗報です。2つ目はホテルが貸し切りだったこと。3つ目は、ボランティアの同行があったことです。旅行会社の登録ボランティアの前田さんは2日間、富田林市のボランティア団体「地域応援団」の2名は2日目に合流しました。

 

 

何はともあれ、さあ出発です! 大型バスとマイクロバス2台、キャラバン。4台の車が、木々が色付き始めた山並みを走り出しました。

時間通りに、奈良市の道の駅「針テラス」に到着。ここで昼食です。温泉やイチゴ農園があり、観光スポットとしても知られています。みんな、いつもは付けないイヤリングやネックレスをしておしゃれをしていました。ちょっとよそ行きの雰囲気です。

 

 

順調に走って少し早めに、宿泊先の「大和高原ボスコヴィラ」に着きました。緑あふれるロケーション。2階建ての広々としたホテルです。早く着いたので入浴時間を早めてもらいました。貸し切りなので館内放送が使えます。「お風呂の時間を変更します」「集合してください」段取りよく進みました。みんなもリラックスした様子です。

 

 

実は、100人規模の旅行の準備は大変。担当の職員が下見をして部屋割りや班分けをしました。入浴の割り振りも重要です。お風呂が大好きでお湯をバシャーン! バシャーン! とかけて遊ぶ人や、露天風呂が嬉しくて何度も入ろうとする人がいました。でも歩行が不安定な人や発作を持っている人もいます。そこで職員がチームを組んで入浴を介助。

 

男性スタッフが少ないので、特に男風呂は大忙しです。ボランティアの前田さんが、ずっと手伝ってくれました。障がいのある人と関わった経験をお持ちで、とても助かりました。みんなもすっかり仲良くなって打ち解けていました。旅行後、みんなと過ごせて嬉しかったとメールをいただきました。

 

 

夕食は広い宴会場で一斉に。小食の人がたくさん食べ、ゆっくりな人がペースを合わせ、食事のマナーも守られました。お腹いっぱいになったところで、また初めてのことが……。コーラスグループ「ガマード奈良」のミニ演奏会です。オーソドックスなコーラスでした。退屈なのでは?と思いましたが、むだな心配だったようです。大きな音を聞くと両手で耳をふさぐ人が手をたたいてリズムをとったり、じっとできない人が座って聴いたり。一緒に口ずさむ人もいました。つまらなそうにしていたのに、最後は感激して泣く人もいたとのこと。普段は見られないみんなの姿に、一番感動したのは職員でした。

 

 

 

部屋での出来事も旅の思い出。仲のいい人が隣同士で寝て幸せそう。テレビで相撲観戦をして大興奮。意外な特技を披露した人もいました。いつもしてもらっているのでツボがよくわかると、みんなにマッサージです。「気持ちいい!」とほめてもらって上機嫌でした。同室の人と飲もうとビールを用意してきた人もいました。夜中まで話したと満足そう。日頃、友人と飲む機会がないのでいい思い出です。テレビのリモコンの取り合いもご愛嬌。作業の中では、そんな機会もありません。

 

 

2日目は「ワールド牧場」。「動物との触れ合い」がコンセプトのテーマパークです。ヒツジ、ウマ、ヤギ、イヌ、ブタ、ウサギ、カメ、インコなどなど、種類が多くてびっくり。イルカもいました。ここで富田林のボランティアと合流。すぐに親しくなっておしゃべりをしていました。

 

 

昼食後は班に分かれて自由行動。澄んだ青空が広がっていい天気です。広々とした緑の芝生にヒツジやヤギが放牧されていました。高台にあるので見晴らしがよくて開放感たっぷり。のんびり歩くヒツジやヤギに癒されました。ヤギにエサをやって「何匹もやって来た。どうしよう!」と、ちょっと引き気味。イヌとじゃれ合ってはしゃぎ、ドクターフィッシュを体験して「くすぐったい」。動物の苦手な人は、カートに乗ってアスレチックで遊びました。ソフトクリームや綿菓子に夢中になる人もいました。でも最後はお土産。自分や家族、旅行に来られなかった友達に、真剣な表情で品定め。普段、一人で買い物をしない人もいます。いい経験になったと思います。

 

 

一泊旅行も今年で4回目。それぞれの事情で、旅行に出すことに不安を感じておられる保護者もいます。今回は、そんな人たちが何人も参加したと聞きました。本人の強い希望と施設長の心配りや日頃の信頼が、安心につながったのだと思います。初めての旅行がよほど楽しかったのでしょう。おしゃべりが止まりません。「来年も絶対行く!」と満面の笑顔でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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